選択の痕跡

音楽・テクノロジー・哲学

スクショにURLを自動で埋め込む技術が発展してほしいという話

こんな記事を読んだ。
若者はスクショしがちなので、スクショに埋め込まれた文字をシームレスに読み込めるようなOCRの仕組みが必要だという話だ。

www.du-soleil.com


ちょっと前にはこんな記事も読んだ。
こちらも若者はスクショしがちだというの主題であり、その裏にはスマホではコピペの操作がやりづらいとか、相手のギガ不足への思いやりがあるという内容だ。

xtech.nikkei.com


これらについて、最近思っていることは、
「若者に限らず、スクリーンショットでコミュニケーションを行うことは確実に有用だし、もっと普及していくので、スクリーンショットの中にメタ情報としてURL等を持たせる技術が発展してほしい」ということだ。
例えば、仕事でもビジネスチャット上で話をする際に、何か資料を見せたいケースは多々あるが、それを一々URLとページ数とかを伝えて相手に観てもらうより、スクショ一発で特定の箇所を伝えたほうが、お互いのコミュニケーションのコストが格段に下がると感じている。(Windows10で追加されたスクショ方法とか便利すぎて毎日使っている。)
ビジネスチャットでは、よりスピード感のあるやり取りが好まれるし、それに適するツールだという点も大きい。果たして、資料のURLを送って、それを中身まで見てくれる人がどれだけいるだろうか。URLをコピーして、ブラウザに貼り付けて、、、という作業は端的に言って無駄でしかない。(資料全体を見ないといけないような話であれば、それはここでフォーカスしているようなケースとは別だ。)
Twitterだってそうだろう。URLをクリックせずにリツイートする事象が問題扱いされているほど、ヒトはURLをクリックしないのだ。一方でスクショであれば、まだクリックする人が多いのだろうというのは、感覚的にインプレッションの数から感じるところである。

pc.watch.impress.co.jp


そういえば、最近Webページの特定のテキストにリンクを貼れるChrome拡張機能Googleが出したという話もあったが、これもURLを共有したとしても、中身ちゃんと見ないので共有したい内容をちゃんと共有できていないのでは、というような課題意識から出てきているのではないか。

www.itmedia.co.jp


ただ、スクショにも課題はある。やっぱりその画像がどこから持ってきたものなのか分からないのは、エビデンス的にはよろしくない。しかも、そこから詳細や関連情報を観たいと思っても辿ることも出来ない。
ここは改善の余地があるだろう。

そこで、シンプルに思ったのが、"スクショにURL情報とか埋め込めないのか?"ということだ。
色々ググってみたが、これというものは見つからない。今のところ見つかったのは、Officeの機能でIEをスクショした時にURLにハイパーリンクが作成されるという機能だ。正直この機能自体は色んな意味で謎は多いのだが、まさに求めているのはこの方向にある。

www.wanichan.com


スクショ文化が衰退することは中々考えづらく、若者に普及していることを考えれば、今後さらにこの流れは強まること必至だろう。
この流れの中では、スクショ時に自動でURL等のメタ情報が埋め込まれる仕組みが作られれば、地味からもしれないが、コミュニケーションがちょっと良い方向に変わるんじゃないかなと思う。ぜひ期待したいところだ。