選択の痕跡

音楽・テクノロジー・哲学

2023.5 Monthly Best Songs

遅れ気味が続いていますが、2023年5月に良かった音楽のまとめです。

  • Songs

YOASOBI「Idol」

色々議論はあるが、個人的には日本語詞よりも抜群に好き。
詰め込みまくりのボカロ経由の匂いもしつつ、Kpop的なとんでも展開が、跳ねるフロウとピッタリ合っていると感じるし、確かにある種のハイパーポップ。
良い意味で、Jpopのガラパゴスさが突き抜けていて、別フェーズに突入している。

ODD Foot Works「Love Is Money?」

久しぶりの新曲だろうか。こちらも、らしさ溢れるドープな展開とキャッチなメロディとの絡み合いに引き込まれる。

Galileo Galilei「死んでくれ」

ラジオを聴いていて、一音目の低音の鳴らし方で、これ好きとなったのだが、声を聴いて納得。
復活の新譜はどの曲も良かったが、強いタイトルやリリックと、どこをどう切り取ってもグッドミュージックな鳴りは、流石という印象しかない。

cero「Nemesis ネメシス - e o」

新譜良かったが、この曲が飛び抜けて好きなんだよなぁ、丁寧に紡がれる音とリリックで生み出される不思議な浮遊感に身体をゆだねる。

椎名林檎「さらば純情」

一聴して、これは良いのではと感じた1曲。後から知ったが、BIGYUKIが深く絡んでいるようでなるほどという感じ。

colormal「回転」

このバンドの曲は、ストレートに音が鳴っていて、なんか安心する。

yumegiwa last girl「Light」

毎度毎度、弾きまくるギターのカッコよさはさることながら、中盤でハイハットを刻みまくるドラムも非常に好み。

内山結愛「Y」

アイドルグループ RAYのメンバーである内山結愛のソロ活動。
良いマスロックみがあるなと思ったら、この曲は、諭吉佳作/menプロデュースとのこと。
らしいプロデュースだなと思いつつ、アイドルとしての透明感もしっかり残した抜群の楽曲では。

80KIDZ, YonYon「Memories」

イントロの控えめな鳴りから、ボーカルパートに入った瞬間に、80KIDZの切れ味鋭い鳴りと、その音を包み込むようなYonYon優しいフロウが、これしかないでしょという心地よさのバランスで、秒でやられた。

Daoko, 美少女戦士セーラームーンCosmos「月の花」

美少女戦士セーラームーンCosmosってどういうこと?となったが、劇場版にDaokoが書き下ろした楽曲だようで。
最近のDaokoの雰囲気とは全然違う楽曲だとは思うが、Daokoのやりたいことやっている感ある立ち位置、めちゃ良い。

kent watari, Sara Wakui「hallucination」

kent watariのことは知らなかったが、東京塩麹などでドラマーやっている方とのこと。
Sara Wakuiのピアノの澄んだ音と、電子音だったりビートだったりの質感の少し違った音のバランスが絶妙すぎる。

SAGOSAID「Stay soft, touch my skin」

ラジオで知ったバンドだったのだが、みんな知ってるのか?良すぎないか????
程よくざらついた音像に、ふわりと乗る、優しくも良い意味でクセがあるボーカルがめちゃくちゃ良い。
終盤のにやりとするような転調を組み込みつつ、劇的に展開させる流れにも引き込まれる。

市川空「星の巡りが悪いなら」

こちらもラジオで知ったアーティストであり楽曲。(ちなみに最近ラジオと書いているのは、99%菅野結以がパーソナリティを務めるRADIO DRAGON -NEXT-。程よく新しいアーティストにも出会えるので、毎週聴くようになった)。
松木美定や浦上想起あたりの空気感も感じつつも、もう少し夜の滑らかな質感を感じる楽曲。
言葉の選び方にも音の置き方も、これは良いでしょという感覚。

JJJ, SPARTA「Maktub」

JJJのヴァースももちろんだけど、そこから辿り着くSPARTAの、確かに一つひとつの言葉を発していくフックに撃ち抜かれた。

JP THE WAVY, JIGG, LANA「What’s Poppin」

もちろん曲も良いのだが、LANAのフロウが好きすぎる。

Awich, LANA, MaRI, NENE「Bad Bitch 美学」

これもLANAのフロウが強烈すぎる、一発で耳にこびり付くほど。この"歌"、飛び抜けて良い。

MEZZ, なかむらみなみ「ROYAL MILK TEA」

以下のツイートで知った曲。
つやちゃんも上半期ベストとしてとりあげていた、低音の鳴りが身体の奥底に心地よく響く、最高にクールなジャージークラブの音だった。

www.cyzo.com

Mall Boyz, gummyboy, Tohji「mango run」

最後も最高に心地良い、ジャージークラブの要素も呑み込んだ楽曲。
イントロから一気にあがるし、夏の快晴がぴったりな、ひたすらにダンサブルな楽曲。
ふとした時にかけちゃう1曲になったな。