2020年の20枚をまとめてみました。
- 基本は毎月のベストをベースに選んでいます。EP、AL問わずです。
- 順位はつけられなかったので、リリース日順です。
- 基本は1アーティスト1枚にしています。
- それぞれ簡単にコメント付けました。
去年も同じようなことを書いていますが、アルバム単位で音楽を聴くことは本当に少なくなりました。なので、そもそもの母数が少ないのですが、その中でも特に印象に残ったものを選びました。
Eve「Smile」 : 2/12
歌を切り取っても、リフを切り取っても、何処を切り取ってもキャッチー。なのに全然飽きない。そんな音が詰まっている。メロディーセンスの塊であることを確信できる1枚。
女王蜂「BL」 : 2/19
曲数は8曲なうえ、曲自体も全体的に綺麗にまとめた印象だが、"BL"や"心中デイト"のように今の音でダンサブルに仕上げた曲もあれば、"CRY"のようにピアノをバックに堂々と歌い上げる曲もある。そういう意味では、今の女王蜂を表明するために、足場をしっかり固めた1枚のように感じる。
Moment Joon「Passport & Garcon」 : 3/13
Moment Joonに関しては、本当に気軽に何かを言えない。ただ、もっと聴かれるべき音楽であるということだけは確か。
赤い公園「THE PARK」 : 4/15
新体制になってから少しずつ作り上げてきた、"新しい"赤い公園を存分に見せてくれる1枚だった。"ガールズヒーロー"という言葉がぴったりだとも思った。非常に悲しいこともあったが、まだ赤い公園は続いている。今後にも大いに期待したい。
lyrical school「OK!!!!!」 : 4/22
今のリリスク、メンバーの5人はもちろん、彼女たちを支えるチーム全体は最高に面白いということを見せつけた1枚。アイドルの枠もヒップホップの枠も超えて、世間に"かます"ポテンシャルは十分ある。
藤井風「HELP EVER HURT NEVER」 : 5/20
"何なんw"なんて曲を作ってしまう人が、今後どうなっていくか、楽しみすぎる。絶対に自分の予想の斜め上を行ってくれるに違いない。
THE NOVEMBERS「At The Beginning」 : 5/27
音の深みがどんどん増していく。エグイ方向にも、解放感をもたらす方向にも。そして、そこから生まれるカタルシスには、他では味わえない。
Mom「21st Century Cultboi Ride a Sk8board」 : 7/8
明らかにディストピア感に塗れた1枚だが、音の進化と相まって、深いところまで突き刺さる。Momの進化は止まらないな。
RYUTist「ファルセット」 : 7/14
蓮沼執太フィル、Kan Sano、柴田聡子、パソコン音楽クラブ..etcといった間違いない豪華アーティストを招いて創られた1枚。これでもしっかりと"RYUTist"のアルバムとして成り立っていることが、アイドルとしての強みであるし、何より彼女たちあってのものだ。
BBHF「BBHF1 -南下する青年-」 : 9/2
BBHFほど、高いクオリティの曲を創り続けているバンドはそういない。
tofubeats「RUN REMIXES」 : 9/4
最高の原曲に対して、それぞれのアーティストが自らの"らしさ"を全開にしているremixが最高に面白い。
BLACKPINK「THE ALBUM」 : 10/2
待ちに待ったアルバムが8曲入りで、しかも「THE ALBUM」という名前を付けるあたりに、彼女たちの矜持が感じられる。
Various Artists「???」 : 10/9
Maltine Recordsによるコンピレーションアルバム。いわゆるhyperpopと最近呼ばれる曲がまとめられている。hyperpopという枠組みを作ること自体がナンセンスという話もあるが、こういう音は個人的に大好きなので、もっとたくさん聴きたいところ。
gato「BAECUL」 : 10/14
最初から最後までエレクトロでダンサブル。爆音で踊りたい音。
(sic)boy「CHAOS TAPE」 : 10/28
ヒップホップとロックのジャンルを超えたという見方を置いておいても、耳に馴染む良い声に、キャッチーな音で、非常に聴きやすい音楽になっている。その一方で、ハッとさせるようなリリックが仕込まれているという辺りが見逃せない。
eill「LOVE/LIKE/HATE」 : 11/4
K-POPを感じさせるようなダンサブルなポップスをやっている印象がガラッと変わった1枚。そういった曲も引き続き見せる一方で、"片っぽ"のように、堂々と歌い上げたバラード曲を聴くと、次世代の歌姫だなと確信した。
君島大空「縫層」 : 11/11
既発曲も多かったものの、ミックスが変わっていることもあり、新鮮に聴くことが出来た。より深く深く潜り込んだ世界において、一瞬で視界を変化させる音使いから、"危うさ"もしくは"希望"を感じさせるような音。
千紗子と純太「だからさよなら」 : 12/3
今年は良い低音にたくさん出会えたが、こんなに面白い音を出すアーティストが日本にもいたとは。
SuiseiNoboAz「3020」 : 12/9
希望だけではないが、絶望だけでもない。未来に向けて、そういった音をしっかり奏でているアーティストだと思う。
ポルカドットスティングレイ「何者」 : 12/16
高速四つ打ちチューンを軸にしながらも、そこかしこに散りばめられた工夫があるから、興味深く聴ける。