2019年に読んだ本の中で、特に面白かったものを10冊簡単に紹介します。
新しい哲学の教科書 現代実在論入門/岩内 章太郎
哲学ってとてもとっつきにくいと思うんですが、現代で求められているものは、現実に影響が与えられる哲学だと思っています。 その意味で、今の哲学がまとまっていて、かつ現実の生活との接続もあって、非常に面白かったし、勉強になりました。
Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法/ロルフ・ドベリ
より良い人生なんて人それぞれなんですが、その人それぞれをどれだけ実現できるかという意味で、この本はとても有用な考え方が詰まっていると思います。
「差別はいけない」とみんないうけれど。/綿野 恵太
差別はいけないってよく言いますよね。でもその言葉だけで解決できない問題であることは、きっと色んな人が分かっていて、少なくとも感じていて、もっと多面的に、深く向き合わなければいけないと改めて考えさせれました。
幸福な監視国家・中国/梶谷 懐,高口 康太
ネガティブな意味で中国は監視国家だと言われることが多いと思います。社会主義国家ですし。でもその実は、そこまで国民がネガティブに捉えていないし、これは中国だけに起こる話じゃないということが良くわかりました。
デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する/カル・ニューポート
テクノロジーに使われずに、上手に使いこなしましょうという、皆忘れがちだけど至極シンプルな話を、読みやすくまとめています。
エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング/広木 大地
エンジニア向けにヒットした本ですが、エンジニアに限らず、皆不確実性に向き合わなければいけない社会だと思うので、一読の価値ありと思います。
三体/劉 慈欣
話題になりましたが、このSFは凄かったですね。早く続編が読みたいです。
13・67/陳 浩基
現在から過去にさかのぼり、壮大な伏線を回収するという、めちゃくちゃ重厚で面白いミステリーでした。
極夜行前/角幡 唯介
「極夜行」を読んで、こんな世界があるのかと衝撃を受けました。その前日譚です。合わせてどうぞ。
スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術/須藤 亮
メモが流行った2019年ですが、この本を読んで、結構納得したのもあって、自分はスマホでメモを取るようになりました。生活を変えたという意味では、この本は自分の中では結構大きな役割を果たしたと思います。
- 作者:須藤 亮
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2018/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
2020年は、この閉塞した社会に対して、希望を見出すような本をたくさん読みたいなと思います。