2019/5/1より、元号が「平成」から「令和」に変わる。
平成終盤の10年間ほどで、GAFAが人々の生活を一変させた。
Googleは、インターネットは調べれば何でも出てくるという感覚を人々に植え付けた。
Appleは、"スマホ"という生きるための必需品にまでなってしまった物を作り出した。
Facebookは、人々が寂しさを埋める何かを待ち望んでいたかのように、公開後瞬く間に世界最大のSNSとなった。
Amazonは何でもインターネットで買えて、しかもすぐに届くという、買い物の概念すら大きく変えてしまったかもしれない。
論理的に考えてみれば、明らかに人の望むように便利になったと思われる世の中に対して、なぜか我々の中には、なんとも言えない不安感が漂っている。
その状況において、価値観が多様化が進み、現代は正解がないと言われることもあるが、その状況が当たり前の中で生活している若者たちは、周りに振り回されずに強くたくましく生きている人も多いように思える。
大事なことは、現実を見つめて、自分ができることをただ愚直にやっていくことかもしれない。
ただ元号が変わるだけだが、こうやって少しずつ時代が変わっていく。
良いことばかりではなく、悲しいこともあるけれど、ポジティブにもネガティブにも振れず、もっと気楽に考えて、自分にできることをやりながら、人生を楽しく生きていく世の中であってほしいと思う。
それが、"これからの時代の価値観"ではないだろうか。
幸運なことに、そういった"これからの時代の価値観"を伝えてくれる音楽が既にたくさん生まれている。心の芯まで届いて、身体を突き動かすような、最高に輝いた音に乗せて。
そんな音楽を聴けば、何かが変わるかもしれない。
今回はそんな音楽を選んでみた。
みんな、これを聴いて、これからも頑張っていきましょう。
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ゆnovation「ある程度ある」
女性SSW/トラックメイカー/鍵盤ハーモニカプレイヤーのゆnovationの1stEP「072 EP」より。
この曲ほど、"いま"を感じる温度感、空気感をうまく言葉に落とし込んだ歌詞はないのではないか。
"いま"を生きる人ならば、誰にでも響く可能性を持った1曲。
身を削り身に着けたことも5年後にはガラクタに
身の丈に合うものだけが続いてゆくように
ミニマルを目指すなら
「今より」をあきらめて
「今の方が幸せ」の気持ちで過ごしてゆく
なんでもある程度あるなら
このままここで
踊り続けて
または、
眺めているだけ
気の合う仲間だけ
歌詞おいておきます！🤲🏻 pic.twitter.com/3KNoN0Y0IO
— ゆnovation (@UWannasing) June 6, 2018
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tofubeats「ふめつのこころ(SLOWDOWN)」
tofubeatsが2018年にリリースした4枚目のフルアルバム「RUN」の締めくくりの1曲。
tofubeatsが歌う通り、ふめつのこころは、やっぱり"愛"なんだと思う。
なんでも思い通りにはいかないし、自分がどう思っているのかもよくわからない。
でも、確実に何かを感じている自分はいるわけで、"愛"を探しながら、その感覚を大事に生きていきたい。
そんなことを思う1曲。
ふめつのこころ 持っている人をいつでも探していたい
永遠とかあんまり誰も保証できないけれど
揺れる音を出す 体が動き出し始めている
簡単に投げ出しちゃって 終わりにしないでよ ねぇ
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Suchmos「In The Zoo」
Suchmosが2019年に、これまでの自分のスタイルからガラッとイメージを変えた3rdフルアルバム「THE ANYMAL」 のリード曲。
彼らは、「変わらずにいるために、変わりつづける。」という。
世界のスピードは日に日に増していく中で、そのスピードに逆行するかのように、腰を落ち着けて、ど真ん中をぶち抜いたこの曲は、"いま"の世界へのSuchmosなりに回答なのだろう。
夢も希望も無いのかい？救ってよロックミュージック
誰ひとり信じなくても 俺とお前だけは 叫ぼう
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STUTS,JJJ「Changes feat.JJJ」
MPCプレイヤー/トラックメイカーのSTUTSが2018年にリリースした2ndフルアルバム「Eutopia」 の最後を飾る1曲。
JJJのラップが、STUTSのトラックに乗って、唯一無二の世界観を作り出している。
JJJの身に回りに起きた色々なことが、全てラップに昇華されている。
日々は目まぐるしく変わる。
だからこそ、"二度と戻らない今日"を"刻み込"みながら、前に進んでいくのだ。
新たに生まれ落ちたその命に送るはピース＆乳母車
運ぶ魂に未来
期待はしないが光を感じてんだ
この痛みはまだまだ愛せねえが
今はただ越えてく罰と正解
水飛沫を上げて走りぬく
抜け出すこの狭い世界 Right？
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思い出野郎Aチーム「楽しく暮らそう」
8人組ソウルバンド、思い出野郎Aチームがリリースした2018年にリリースした1stEP「楽しく暮らそう」の表題曲。
とにかくタイトルが全てを体現している。
世の中、良いことばかりではないのは、承知の通り。
今この瞬間も、誰かが悲しんでいることは事実。
でもそういった事実を認めて、自分にやれることをやって、楽しく暮らしていこうじゃないか。
楽しく暮らそう
たまに歌って
日々を照らそう
遊びに出かけよう楽しく暮らそう
時々踊って
耐えられない悲しみを
笑い飛ばそう
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SASUKE「平成終わるってよ」
15歳のトラックメイカーSASUKEが2ndデジタルシングルとして2019年にリリースした1曲。
特に言葉の紡ぎ方に、新世代の感覚が溢れた音楽になっている。
平成が終わるって？それなんか関係あるの？結局大事なのはこれからじゃない？と、そう言われている気がする。
その通りだ。
平成が終わったって、我々の生活は何も変わらず続いていくのだ。
ここで一区切りをつけて振り返るのは良いが、大事なのはこれから何をなしていくか
。
そんなことをこの若手トラックメイカーに改めて突き付けられた気がする。
これからも頑張っていきましょう。
この世界で生きてく以上は
オートマチックに流れる時間は
待ってくれないし待ってもらうつもりはない
もう一度最初からstart
もう一度再生してもいい？
一瞬だけでも次のステージへ
まって時代遅れになっちゃいそうだ
意味ない追いかけっこ「平成終わるってよ」
uh baby 知らないほうがマシ
終わるだけよ？ほら次の時に向けて
dancing dancing on
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