選択の痕跡

音楽・テクノロジー・哲学

平成の終わりに #平成の邦楽30枚 を選びました

Twitterハッシュタグになっていたので、自分も平成を振り返って #平成の邦楽30枚を選んでみました。

1年1枚縛り、1アーティスト1枚縛りで実施している方が多そうですが、平成生まれかつ、音楽を聴き始めたのもここ10年ぐらいという自分にはキツイ縛りですので、基本縛りなしで考えました。

単純によく聴いた平成のアルバム30枚という感じです。

では古い順で。

 

 1.BUMP OF CHICKEN「jupiter」(2002)

Jupiter

Jupiter

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ここから自分の音楽生活が始まった。

テレビから流れる音楽しか知らなかった自分が、初めてこれは良い曲だと、感じた曲が「Stage of the Ground」だった。

今聴いても色褪せない音と歌詞が詰まっている。

 

 2.the band apart「K.AND HIS BIKE」(2003)

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一時期、洒落た音を出すバンドばかり聴いていたが、その中でも別格の風格がある。

去年初めてBAYCAMPで聴けた「Eric.W」は最高だった。

目まぐるしく変わるその展開に、衝撃を受けた記憶がある。

 

 3.BUMP OF CHICKENユグドラシル」(2004) 

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一体何度聴いたのだろう。

BUMPは完全に自分の音楽体験の根っこに染み込んでいる。 

 

 4.ORANGE RANGEmusiQ」(2004)

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自分と同世代の中学生時代は、だれもが聴いていたのでは。

青春を彩る音楽の一つだ。

 

 5.ストレイテナー「TITLE」(2005)

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いわゆる邦ロックの色々なバンドを聴き始めたのは、ストレイテナーにハマってからだったような気がする。

シンプルだが、カッコよいバンドの音だ。

 

 6.ala「Point of view」(2005)

Point of view

Point of view

 

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alaも抜群に洒落た音を奏でるバンドだった。

自分がライブを観に行くようになった時にはもう解散してしまっていたが、一度ライブが観てみたかった。

今聴いても、キラキラと輝いている音だ。

 

 7.L'Arc〜en〜Ciel「AWAKE」(2005)

AWAKE

AWAKE

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥2100

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ラルクの音は、TVからもたくさん流れていたので、よく聴くようになったのだろう。

hydeの歌には不思議な魔力がある。カッコいい。

 

 8.RADWIMPSRADWIMPS 4 ~おかずのごはん~」(2006)

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これもまさしく青春の2文字。この世界観には魅了された。

 

 9.BUMP OF CHICKENorbital period」(2007)

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この辺りから一度BUMPを離れることになったわけだが、「カルマ」はめちゃくちゃ聴いたし、テイルズオブジアビスもめっちゃやった。

「才悩人応援歌」は落ち込んだ時に勇気づけてもらった曲だ。

 

 10.9mm Parabellum Bullet「Termination」(2007)

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メタルなどの重い音楽に手を出し始めたのは、9mmがきっかけだったかもしれない。

こんな速くて、衝動性のある音楽もあるのかと度肝を抜かれた。

ライブも最高に上がる。

 

 11.UNCHAIN「Music is the key」(2009)

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このバンドも最高に洒落た音を出していた。

「Tonight's The Night」は今でも至高だと思う。

 

 12.Schroeder-HeadzNewdays」(2010)

Newdays

Newdays

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インストもある時期から、良く聴くようになった。

その中でもシュローダーヘッズは何回もライブを観たし、この間も観た。

何度見ても何度聴いても、その音のカッコよさやカラフルな色味、深さには感動する。

「absence of absolutes」のライブのカッコよさは吐く。

 

 13.KEYTALK「TIMES SQUARE」(2010)

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今でも大活躍のKEYTALK

ギターが前面に出て音を奏でまくっているのが衝撃だった。

「夕映えの街、今」は彼らの初期衝動が詰まっていて、めちゃくちゃカッコよくて、めちゃくちゃ踊れる曲だ。

 

 14.放課後ティータイム放課後ティータイムII」(2010)

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ちょうど「けいおん」のアニメが、高校卒業の時期にやっていて、アニメの内容と相まって青春の終わりみたいな感覚がある。

そのゆるさからは想像できない楽曲の質の高さで、アニメ楽曲の質の高さを思い知らされた。

アルバムには入っていないが、OPの3曲はどれもめちゃくちゃカッコよかった。

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 15.rega「Lyrics」(2010)

Lyrics

Lyrics

  • rega
  • ロック
  • ¥2000

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インストバンドで、最も好きなバンドの一つだ。

インストだけれど、音が歌っているように、本当に思った。

一時期活動休止していたが、メンバー脱退となったものの、最近活動再開してくれたので、令和でも活躍が楽しみだ。

 

 16.韻シスト「BIG FARM」(2011)

BIG FARM

BIG FARM

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hiphopをよく聴くようになったのは、韻シストのおかげだ。 

「哀愁のチューン」のラップは、今でも最高に大好きな曲だ。

ラストのヴァースが、とにかく響く。

 

 17.パスピエ「演出家出演」(2013)

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「S.S」のキメキメのイントロにもう持っていかれたが、それに加えて中毒性の高いボーカル。

そりゃ好きにならないわけがなかった。

 

 18.蓮沼執太フィル「時が奏でる」(2014)

時が奏でる

時が奏でる

  • 蓮沼執太フィル
  • ポップ
  • ¥1200

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一聴して、これが「音楽」なんだとまざまざと見せつけられたような感覚に陥った。 

控えめに言って、最高である。

 

 19.BABYMETAL「BABYMETAL」(2014)

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BABYMETALの快進撃は、平成の時代の中でも指折りの"事件"だったと思う。

リアルタイムで、「ド・キ・ド・キ☆モーニング」から始まったアイドル×メタルというアイデアとそれを支える裏方の本気が、世界中に次々と衝撃を与えていく様は、最高に面白かった。

まさに「事実は小説より奇なり」だ。

 

 20.さくら学院部活動「放課後アンソロジー from さくら学院」(2014)

放課後アンソロジー from さくら学院

放課後アンソロジー from さくら学院

 

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BABYMETALから知ったさくら学院

BABYMETALもさくら学院の部活動から始まったわけだが、この部活動は名曲だらけだ。 

例えばバトン部の「Dear Mr.Socrates」は元Cymbalsの沖井礼二が作詞作曲なのだから、良い曲に決まっている。

他にも科学部にエレクトロ調の曲があったり、アイドル音楽の楽曲の質の高さが詰まっている。

 

 21.ぼくのりりっくのぼうよみhollow world」(2015)

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辞職してしまったぼくりりだが、この1stアルバムの世界観は衝撃で、ぼくりりが出演するわけではないのに、CDJに向かう道中に、ひたすらリピートして聴きまくったことを思い出す。

ぼくりりは終わってしまったが、故・ぼくりりは、令和もまだまだ面白いことをしてくれそうなので、楽しみだ。

 

 22.Awesome City ClubAwesome City Tracks」(2015)

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ACCはメジャーデビュー前から聴いていたバンドだが、

まさに、「シティポップ」という匂いを強烈に感じた。

 

 23.Galileo Galilei「Sea and The Darkness」(2016)

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メジャーシーンにおいて、インディーロックを貫き続けたバンドとして、Galileo Galileiの右に出るバンドはいないように思う。

これだけ良質なインディーロックを生み出し続けたのは本当に素晴らしい。

このバンドは解散してしまったが、ほぼ再結成に近い「Bird Bear Hare and Fish」にも期待したい。

 

 24.yahyel「Flesh and Blood」(2016)

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これは一体どういう音楽なのか、理解が出来ずに、最初は身体が拒否感を示した。

それでもyahyelの新時代を強烈に感じるその魅力にハマってからは、もう抜け出せなくなってしまった。

今、最高にカッコいい音を出すバンドの一つだろう。

 

 25.tofubeats「FANTASY CLUB」(2017)

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tofubeatsが時代を背負うにふさわしいアーティストとなった1枚だろう。

自分も27になってしまった。まだまだ踊り足りないんだよ。

 

 26.米津玄師「BOOTLEG」(2017)

BOOTLEG

BOOTLEG

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥2500

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平成の最後に瞬く間に一大スターへと上り詰めた米津玄師。

その間口の広さと、音の深みから、彼がここまでとなった所以が良くわかる。

 

 27.小袋成彬「分離派の夏」(2018)

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宇多田ヒカルプロデュース」という重い言葉を背負って、メジャーシーンに登場した小袋成彬

その大きな期待に見事応えて見せたと思う。

2019年にはイギリスに移住してしまったが、そういったことも含めて、彼の思考や考え方は面白い。

「令和」で何か大きなことをしでかしてくれそうなアーティストだ。

 

 28.星野源「POP VIRUS」(2018)

Pop Virus

Pop Virus

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2018年のベストアルバム、ベストソング。

星野源」という平成が生んだ大スターの、大傑作だろう。  

これが音楽だ。

 

 29.Native Rapper「TRIP」(2019)

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SSW、Native Rapperのアルバム。

時代の空気感をマッチした音と歌詞が、身体になじむ。

 

 30.Suchmos「THE ANYMAL」(2019)

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まさかSuchmosがこんな音楽を作るとは思っていなかった。

ただ、結果からみれば、彼らが、今というタイミングで、こういった音楽を作ったということに対して、必然性しか感じない。

平成の終わりに、鳴るに相応しい音楽だ。

 

 

以上、#平成の邦楽30枚 を選んでみました。

まとめておきます。

 

1.BUMP OF CHICKEN「jupiter」(2002)
2.the band apart「K.AND HIS BIKE」(2003)
3.BUMP OF CHICKENユグドラシル」(2004) 
4.ORANGE RANGEmusiQ」(2004)
5.ストレイテナー「TITLE」(2005)
6.ala「Point of view」(2005)
7.L'Arc〜en〜Ciel「AWAKE」(2005)
8.RADWIMPSRADWIMPS 4 ~おかずのごはん~」(2006)
9.BUMP OF CHICKENorbital period」(2007)
10.9mm Parabellum Bullet「Termination」(2007)
11.UNCHAIN「Music is the key」(2009)
12.Schroeder-HeadzNewdays」(2010)
13.KEYTALK「TIMES SQUARE」(2010)
14.放課後ティータイム放課後ティータイムII」(2010)
15.rega「Lyrics」(2010)
16.韻シスト「BIG FARM」(2011)
17.パスピエ「演出家出演」(2013)
18.蓮沼執太フィル「時が奏でる」(2014)
19.BABYMETAL「BABYMETAL」(2014)
20.さくら学院部活動「放課後アンソロジー from さくら学院」(2014)
21.ぼくのりりっくのぼうよみhollow world」(2015)
22.Awesome City ClubAwesome City Tracks」(2015)
23.Galileo Galilei「Sea and The Darkness」(2016)
24.yahyel「Flesh and Blood」(2016)
25.tofubeats「FANTASY CLUB」(2017)
26.米津玄師「BOOTLEG」(2017)
27.小袋成彬「分離派の夏」(2018)
28.星野源「POP VIRUS」(2018)
29.Native Rapper「TRIP」(2019)
30.Suchmos「THE ANYMAL」(2019)

 

選出の結果、自分が音楽を聴き始めたのが最近ということもあって、2000年代以降のみになってしまいましたが、なかなか自分の音楽の趣味が良く表れた幅広くて面白い選出になったのでは、と感じています。

プレイリストを作ろうかとも思ったが、SpotifyYoutubeもBUMPの曲が良い感じにないので、これでは意味がない、ということで作らないこととしました。

 

平成の終盤にかけては、CDが売れなくなってきて、ストリーミングサービスが登場する状況の中で、音楽業界を危ぶむような声もたくさんあったと思いますが、結果として、その声にカウンターを打つように面白い音楽がたくさん奏でられるようになったと感じます。

「令和」では一体どんな音楽が聴けるのか、今から楽しみです。

 

※以下、「音楽だいすきクラブ」の企画用に、主に上記30枚をベースに、選出したアルバムと曲を記載しておきます。

ongakudaisukiclub.hateblo.jp

 

■#ベスト平成アルバム
BUMP OF CHICKEN「jupiter」(02)
L'Arc〜en〜Ciel「AWAKE」(05)
UNCHAIN「Music is the key」(09)
rega「Lyrics」(10)
蓮沼執太フィル「時が奏でる」(14)
BABYMETAL「BABYMETAL」(14)
Galileo Galilei「Sea and The Darkness」(16)
yahyel「Flesh and Blood」(16)
tofubeats「FANTASY CLUB」(17)
星野源 「POP VIRUS」(18)


■#ベスト平成ソング
BUMP OF CHICKEN「Stage of the Ground」(02)
UNCHAIN「Tonight's The Night」(09)
韻シスト「哀愁のチューン」(11)
banvox「laser」(11)
rega「EXTRA」(12)
BABYMETAL「メギツネ」(13)
Suchmos「MINT」(16)
yahyel「Iron」(17)
tofubeats「LONELY NIGHTS」(17)
星野源 「POP VIRUS」(18)