2019/2に読んだ本の中で、いくつかを紹介していきたいと思います。
気になったものは是非詳細調べていただいたり、手に取ったりしていただければ。
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FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 / ハンス・ロスリング (著), オーラ・ロスリング (著), アンナ・ロスリング・ロンランド (著), 上杉 周作 (翻訳), 関 美和 (翻訳)
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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世界でも日本でも大人気の一冊。
主な感想は以下の記事に書いている。
色々と批判もなくはないが、著者の「世界を良くしたい」という思いは伝わる内容だったし、その効果はあると自分は考えている。
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エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング / 広木大地
エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング
- 作者: 広木大地
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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第6回ブクログ大賞ビジネス書部門大賞や、ITエンジニア本大賞2019技術書部門大賞を受賞した一冊。
タイトルは非常に技術者向きのように見える本だが、その実はもっと広く読まれるべき本で、ビジネスに関係している人ならば必ず役に立つ内容が書かれている。
特に、Chapter1,2の思考に関する内容とChapter3,4の組織のマネジメントに関する内容は、エンジニアに限らず、参考になる点が多いと思う。
不確実性の高い現代で問題解決をするためには、思考・組織・ビジネスの「構造」をリファクタリングする必要があるという著者の考えは、非常に納得感があった。
特に、思考も組織もビジネスも、本来不確実性が高いものなのだから、その前提で動くことが大切であるという根本の考え方は、非常にシンプルかつ、浸透してほしいものである。
内容が濃く、自分も消化しきれていない部分もあるので、うまく紹介できないのが、もどかしいところだが、ぜひ手に取って読んでいただきたい。
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スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術 / 須藤 亮
世に数多あるメモ術のひとつだが、スマホをフル活用するという内容は珍しいかもしれない。
この本を一言でまとめるとすれば、「頭に浮かんだ思考は、なんでもスマホにメモしよう」ということになると思う。
どのようにメモしていくか等の細かな整理方法などは、しっかりと本に記載されている。
個人的にはそこまでやりきれないかなと思ったが、なんでもスマホにメモという考えは手軽で面白いと思っているので、実践しているところである。
この著者の考え方で面白かったものの一つが「スマホにメモしたデータをインプットに自分の思考を模した人工知能が生まれていく」というもの。
現状の人口知能は、インプットデータ次第なところもあるため、確かにスマホに思考をためておくと、それを元に面白いことが出来るかもと思った。
- ニムロッド / 上田 岳弘
第160回芥川賞受賞作の小説。
仮想通貨が扱われているとのことで興味を持ち、読んでみた。
非常に不思議な雰囲気を持つ小説だった。
「”意味がある”とはどういういう意味か?」という哲学的な問いを終始突き付けられた気がする。
内容は軽くはないが、分量は100ページ強と軽めであるため、何か引っかかるものがあれば、気軽に手に取ってもらいたい。
- R帝国 / 中村文則
キノベス2018で1位になったり、アメトークでも紹介されたディストピア作品。
近未来の架空の島国・R帝国を舞台に、展開されていく物語は決して他人事とは思えないもの。
ネタばれになってしまうので、詳細は記載できないが、最初から最後まで、その世界観に引き込まれながらも、ただの物語とは思えないリアル感を感じざるを得ない。
事実とは何か?真実とは何か?人はどうあるべきか?人はどうありたいと思っているのか?
問いは尽きない。