2019年1月の音楽系ニュースや出来事等から、考えたことを残しておきます。
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88rising来日は行くべきだったな
2019年1月に盛り上がった出来事として88risingの来日は欠かせないだろう。
昨日の88RISINGを思い出してる。何に未来を感じたかって、やっぱりフロアのムードだった。ロビーで交わされる会話は日本語より中国語と韓国語のほうが多くて、でも、KOHHの日本語のMCもHigher Brothersの中国語の煽りも、同じく歓声を呼んでた。だから最後にみんな出てきた時の大団円感がすごかった。
— 柴 那典 (@shiba710) January 11, 2019
ただ単純に行くべきだったと思う。ライブ後の興奮がtwitter上からでも感じ取れた。
2018年のサマソニでも88rising系のアクトは観たが、熱量がすごい。
それは確かにグローバルなアーティストと観客による"新しいアジアンカルチャーの確立"への勢いなのだろう。
2019年を振り返ったときのひとつのハイライトになるだろうこの場に、ただただ居合わせたかったと後悔している。
来日に合わせて色々な媒体で情報が出ており、その熱量の高さがうかがえるが、2019年、日本の一般層まで届くだろうか。楽しみだ。
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Native Rapperは改めて大好きだ
これはすごく個人的な話だが、2019年要注目のアーティスト10選にてNative Rapperというアーティストを選出させていただいた。
大好きなアーティストで、久しぶりに曲を聴いたら止まらなくなってしまって、1月はヘビーローテーションしてしまった。
でもそもそもNative Rapperってという話はあまり書かなかったので、是非以下の記事を読んでいただきたい。
Native Rapperについてはググっても情報がほぼないのだが、リスナー目線で綺麗にまとまっている唯一のサイトと言っても過言ではないだろう。
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「バズリズム 02」や「関ジャム完全燃SHOW」が面白かった
一時期全くと言っていいほど面白い音楽番組がなかった気がするが、最近「バズリズム 02」や「関ジャム完全燃SHOW」など良い番組が増えている気がする。
特に面白いのは、「バズリズム02」の「今年コレがバズるぞBEST10」と、「関ジャム完全燃SHOW」の「売れっ子音楽プロデューサーが選ぶ2018・年間ベスト10」という新春恒例企画で、音楽好きの人でも楽しみにしている人が多いのでは。
少なくとも自分はそうだ。
「バズリズム02」の「今年コレがバズるぞBEST10」で取り上げられたアーティストは、上記公式サイトで確認できる。(こういう情報をちゃんと公式サイトに出すのは良いことだと思う)
"音楽シーンの最前線で活躍する244名にアンケート調査を実施"とあり、ランキングを見ると確かに音楽関係者が注目していそうなアーティストが並んでいる。
その他のランキングと比べるとバンドが多いなぁという印象で、なんとなくタワーレコードが好きそうなアーティストが多いように個人的には感じたところ。
「関ジャム完全燃SHOW」の「売れっ子音楽プロデューサーが選ぶ2018・年間ベスト10」では、いつも通りバラエティーの富んだ選出で、自分も知らなかった曲もたくさんあったが、終わってみれば、2019年は2人に選出された中村佳穂に要注目という形だった。
確かにそうなのだが、正直なところ、中村佳穂がブレイクしていくイメージが湧かない、こういう音楽センス抜群の曲がどれくらいリーチするのだろうか。
上記2番組の結果をまとめると、2019年の要注目は、「バズリズム02」「関ジャム完全燃SHOW」の両方で注目された「中村佳穂」「King Gnu」「Templay」あたりかという印象。
そこで、Googleトレンドで上記3アーティストのバズり具合を確かめてみたのが以下。
「関ジャム完全燃SHOW」が放送された1/20の中村佳穂のバズり方が半端じゃない。
しかしその後は落ち着いた感じだ。
King Gnuに関しては年明けから安定して検索数を伸ばしており、Tempalayはその音楽性もあってあまり影響を受けなかったというように見える。
その他の観点ではどうだろう。
以下の記事では、ビルボードジャパンチャートについて言及されている。
『関ジャム 完全燃SHOW』の影響力は小さくないということが中村佳穂さんやKing Gnuから感じられます
King Gnuについてはもはやブレイクしないほうがおかしいという感覚さえあるが、これはもしや中村佳穂のブレイクもあるか。
今後の動向にも注目していきたい。
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「ぼくりり」の引退
遂にぼくりりが引退した。
2015年の年末。CDJに向かう電車の中で、出演するわけではなかったぼくりりのデビューアルバム「hollow world」を聴きまくっていたことを思い出す。
デビューライブも観に行ったし、かなり注目していた。
ただ、デビューアルバム以降の作品には面白みが欠けているように思え、あまり追っていなかった。
が、ラストアルバムはとても良かった。
ぼくりりはこういう一筋縄ではいかない感情を音楽で表現するのが似合っていた。
今回、2019年1月をもってぼくりりは引退ということだが、ぼくりりの中の人が引退したわけではだろう。
こんな記事もあるが、まさしくその通りだと思う。
King Gnu常田大希ともこんな対談しておいて、このまま表舞台消えるなんてありえない。
どうやらTwitterアカウントもすでに別で開設しているようだし、今後どういう動きがあるのか楽しみだ。
いつどんな形かは分からないが、きっと〈お前ら全員バカばっか〉って言って、戻ってくるだろう。
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嵐の活動休止に寄せて
2019年1月の音楽業界の一番のニュースは、2020年での「嵐」の活動休止だろう。
特に思い入れがあるわけではないのだが、以下の記事を思い出したので、最後に書き残しておく。
グループとしての活動を休止するために、3年以上の時間をかける必要があった大スターである彼らも、僕らと何ら変わらない人間だ。
メディアもファンもファン以外も、それに自覚的になっておく必要がある。
そうでなければ、人間は「邪悪」に潰されかねないのだから。