選択の痕跡

音楽・テクノロジー・哲学

2019年上半期に良く聴いたアルバム・EP10枚とトラック10曲

2019年上半期に良く聴いたアルバム・EP10枚とトラック10曲を、簡単なコメントを添えてまとめておきます。
トラックは、アルバムと被りなしで選びました。(毎月10曲選んでますしね。)
掲載順はリリース日順です。

 ■Albums

  • LOONA「X X」

KPOPがいかに良質な音楽を作っているかを思い知らされた1枚。
Buttefly」の研ぎ澄まされた音には度肝を抜かれた。 

  • VaVa「VVORLD」

全編通して"これがVaVaの音楽だ" という個性と熱量が伝わってくる。
大人しめのHipHopかと思ったら、ライブではぶち上がるのも面白い。
Chapter」が一番のお気に入り。ブラス感がちょうどよい。

  • iri「Shade」

iriがネクストレベルに辿りついた1枚だと思う。
これまでよりも肩の力が抜けて、心地よい温度感になった。
特に音数がグッと少なくなった「Shade」は大名曲だと思う。 

孤高の存在感を示した1枚。
今、この雰囲気を出せるのは このバンドしかいないだろう。
お気に入りはラルクっぽさも感じる、多幸感溢れる「Everything」。

全体としてさすがマスロックアイドルという出来。
その中で、このアルバムタイトルの最後に「WALK」のようなストレートな曲調の曲を持ってくる辺りが素晴らしい。 

  • 君島大空「午後の反射光」

今最も注目すべきSSWの1人であることを証明しただろう。
遠視のコントラルト」は2019年を彩る1曲になりそうだ。 

  • Native Rapper「TRIP」

これまでのNative Rapperが詰め込まれた1枚になった。
さらに一歩進めた「Swag Girl」も良かった。 

正直アルバム通してはそれほど聴けていないが、これは選ばざるをえない。
そのインパクトは上半期で一番だったかもしれない。
この1枚を創るために、彼らのこれまでがあったのではと思うほどの出来。
WATER」のライブ音源は秀逸だった。 

タイトルの通り、めちゃくちゃ面白い音に溢れている1枚。
お気に入りは何曲もあるが、「グラフィティー」にはイントロに衝撃を受けた。 

  • ずっと真夜中でいいのに。「今は今で誓いは笑みで」

新世代邦ロックの在り方を1枚になっている。
特に「マイノリティ脈絡」の全部乗せ感は素晴らしい。

 

 ■Songs

  • 木(KI)「ai ni iko」

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ここまで危ういながらも、盤石なバランス感覚で構築された曲は、そうそうない。 

  • Mom「Boys and Girls」

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何を言っているのか分かるようで分からない、でもなんとなく分かる気がするというフックのキャッチーさにハマった。 

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上半期を彩る1曲として、この曲は外せないだろう。
極上のレクイエムだ。 

  • 浦上・想起(ex.浦上・ケビン・ファミリー)「芸術と治療」 

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こんなポップス有りなのかよという、ポップスの概念を書き換えられた1曲。 

まさしくタイトルの通り「後光」を感じるかのような雰囲気が音全体で表現されている。 

  • 桜エビ~ず「それは月曜日の9時のように」

タイトルやアートワークも含めて、キャッチーすぎる程なキャッチーさが素晴らしい。 

  • BLACKPINK「KILL THIS LOVE」

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コーチェラのパフォーマンス含めて、まさかここまでカッコ良いとは。 

この夏のアンセムになってほしい。今の邦楽の最先端のはず。 

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フックがとにかく素晴らしい。この心地よさ。 

  • NOT WONK「Down the Valley」

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さりげなく、めちゃくちゃ良い音楽を奏でる辺り、最高にクールだ。 

 

 

以上、2019年上半期に良く聴いたアルバム・EP10枚とトラック10曲でした。

すでに下半期に突入して、めちゃくちゃ良い音源いっぱい出ているので、下半期も良い音楽がたくさん聴けそうで楽しみです。