選択の痕跡

音楽・テクノロジー・哲学

「木(KI)」のライブが衝撃だった話(2019/2/28 Eggs × CINRA presents「exPoP!!!!! volume118」@ TSUTAYA O-nest)

木(KI)のライブを観てきた話をしたい。

exPoPにて木(KI)が出演するとのことなので、見逃せないと思い参加してきた。

木(KI)は2019年の注目アーティストとして上げさせていただいているバンドだ。

expop.jp

shogomusic.hatenablog.com

 

木(KI)に関する情報は、今は2019年のはずなのに、時代外れなぐらい情報量が少ない。

情報源は主にTwitterであり、その他で言うと以下の記事で少し素性がわかるぐらいだ。

といっても4人組バンドであることぐらいだが。。。

twitter.com

www.timeout.jp

 

ちなみに公式サイトもあるようだが、何もわからない。

マーケティング的には最悪だ。

ki-is.land

 

そんな木(KI)だが、ライブを観た率直な感想としては、衝撃でしかなかった。

彼らは一体何者なのだろうか?

メンバーそれぞれがプロフェッショナルであり、化物だった。

 

曲以外では一言も発さずに駆け抜けた30分。

まさに一つの芸術作品のようだった。

彼らは音を完全に操っていた。

電子音と生音。有音と無音。強と弱。動と静。

特に際立っていたのは、音楽に散りばめられた余白だ。

その余白が、曲に彩を与えていた。

ここまで大胆に余白を作れるバンドはそういない。

 

曲調的に電子音がメインのため、打ち込みで原曲に忠実に演奏するタイプかと思っていたのだが、全然違った。

随所に工夫されたライブアレンジには、センスが研ぎ澄まされていて、カッコよすぎたため、随所で笑ってしまった。

1月リリースの音源も素晴らしかったが、ライブには違った素晴らしさがあり、それぞれが違った良さを発揮していると言える。

"音源が良いバンド"や、"ライブが良いバンド"はそれなりにいるが、"音源もバンドも良いバンド"というのは、そういない。

 

木(KI)の音一つ一つには個性があり、意図が凝縮されていた。

木(KI)のアイデンティティを示す音以外の一切を排除して、必要な音のみにこだわり抜いてることがひしひしと感じられた。

関係者の方のtweetの通り、日本のシーンを一つ突き抜けた圧倒的な音だったと感じる。

 

音自体はポストEDMの流れを汲んでいるという感じだろうが、その音一つ一つからはシーンをひっくり返すかもしれないという予感を感じた。

久々に本当に楽しみなバンドが出てきた。

まだ聴いてない人はぜひ一度聴いてみてほしい。

 

open.spotify.com

 

www.youtube.com