木(KI)のライブを観てきた話をしたい。
exPoPにて木(KI)が出演するとのことなので、見逃せないと思い参加してきた。
木(KI)は2019年の注目アーティストとして上げさせていただいているバンドだ。
木(KI)に関する情報は、今は2019年のはずなのに、時代外れなぐらい情報量が少ない。
情報源は主にTwitterであり、その他で言うと以下の記事で少し素性がわかるぐらいだ。
といっても4人組バンドであることぐらいだが。。。
ちなみに公式サイトもあるようだが、何もわからない。
マーケティング的には最悪だ。
そんな木(KI)だが、ライブを観た率直な感想としては、衝撃でしかなかった。
彼らは一体何者なのだろうか?
メンバーそれぞれがプロフェッショナルであり、化物だった。
曲以外では一言も発さずに駆け抜けた30分。
まさに一つの芸術作品のようだった。
彼らは音を完全に操っていた。
電子音と生音。有音と無音。強と弱。動と静。
特に際立っていたのは、音楽に散りばめられた余白だ。
その余白が、曲に彩を与えていた。
ここまで大胆に余白を作れるバンドはそういない。
曲調的に電子音がメインのため、打ち込みで原曲に忠実に演奏するタイプかと思っていたのだが、全然違った。
随所に工夫されたライブアレンジには、センスが研ぎ澄まされていて、カッコよすぎたため、随所で笑ってしまった。
1月リリースの音源も素晴らしかったが、ライブには違った素晴らしさがあり、それぞれが違った良さを発揮していると言える。
"音源が良いバンド"や、"ライブが良いバンド"はそれなりにいるが、"音源もバンドも良いバンド"というのは、そういない。
木(KI)の音一つ一つには個性があり、意図が凝縮されていた。
木(KI)のアイデンティティを示す音以外の一切を排除して、必要な音のみにこだわり抜いてることがひしひしと感じられた。
関係者の方のtweetの通り、日本のシーンを一つ突き抜けた圧倒的な音だったと感じる。
本日O-nestで開催のexPoP!!!!!、ただいまリハ中なのですが、木(KI)のライブセット、マジで凄まじくて全身鳥肌が立ってる…リリース後初ライブってのもあるけど、スーパーモダンなバンドで、今一番刺激的な音鳴らしてると思うので、みんな本当に目撃してほしい。雨だけど、相当ヤバいもの観れますよ…
— 山元翔一 / yamamoto shoichi (@poesy100) February 28, 2019
音自体はポストEDMの流れを汲んでいるという感じだろうが、その音一つ一つからはシーンをひっくり返すかもしれないという予感を感じた。
久々に本当に楽しみなバンドが出てきた。
まだ聴いてない人はぜひ一度聴いてみてほしい。